矢野良敬
矢野良敬(1760-1821)は、肥後細川藩御用絵師を務めた江戸時代の絵師です。本名は右膳、号は龍谷などを称し、雪叟安良の子として生まれました。矢野家は雲谷派の画系として知られています。
良勝とも表記される家系で、雲谷派の画系に属しながらも、堂々たる筆致による独自の様式を開拓し、雲谷派の革新に努めて矢野派全盛時代を築きました。同じく肥後細川藩の絵師であった衛藤良行の兄弟子にあたり、柳川藩御用絵師である北島勝永の師匠としても知られています。
伝統的な画系の技法を受け継ぎつつも独自の表現を追求し、力強い筆致による作風に特徴があります。代表作として藻鯉図などが知られており、藩の御用絵師として画壇において重要な足跡を残しました。
